【Antique St Louis】

金彩のリキュールサービス

販売価格 価格 ¥220,000 通常価格 単価  あたり 

税込

【Antique St Louis
可憐なセット


金彩の状態が大変良い、アンティークサンルイのリキュールサービスをご紹介いたします。120年ほど経ちますが、全体的にほとんどスレありません。

グラスの足に安定感のあるサンルイのリキュールグラスは、お猪口として日本酒などにも良いのではないかな、とお正月が近づいてきたのでサイトにアップすることにいたしました。

デザインが可愛いので、もちろんクリスマスにも使っていただけそうなセットですよ( ´∀`)

 

 

このリキュールサービスは、ハーフセットになります。
フルセットの場合はカラフェが2本、リキュールグラスが10〜12客となります。(下図のカタログ参照)
近年、このように状態の良いセット物に出会えず、サイトへのアップは順次行っていっております。こちらは、2年前に仕入れたものです。 

また、本来であればサンルイのガラス製のトレイがついているはずですが、残念ながらトレイはセットされていませんでした。

続いて、デザインはサンルイのカタログの1908年、1930年に掲載されています。よく見ると、2種のカタログではシリーズ番号が異なっています。カタログが発行されるたびに、廃盤になっていくものや、新しくできるシリーズもあるためこのようなことが起きるのでしょうか。

1908年のカタログでは番号は「738」です。

1930年のカタログの番号は「282」になっています。

 

そして、店主が目についたポイントですが、よく見ると持ち手の部分に面カットが施されています。
このカットは幅を均一に平らな面にするため結構手間なのですが、この一手間があることで、スタイルが美しく上質さがぐんと上がっているんです!

 

サンルイのクリスタルガラスは質が高いので、大きな面カットの時こそ、光を反射し、クリスタルガラスの質の高さを伺うことができます。

このカットがあるのとないのでは、全く見え方が違い、テーブルに置いた時の存在感はこのような小さなこだわりで変わってきます。
上図のカタログを見ても、カットが入っているセットは数が少ないのが伝わると思います。

しかしながら、今ではリキュールを好んで口にするという場面は減ったので、リキュールセットの需要も少ないのが現実です。

時代を遡ると、リキュールはギリシア時代から作られ、薬草などを混ぜることから、医薬的な効果をもたらすと発展していきます。そして大航海時代にスパイスが手に入ることで一気に人気が高まります。
フランスで太陽王と呼ばれるルイ14世は、老化防止や消化促進ためにリキュールを庇護し、その後は貴婦人の間でも流行し、「飲む香水」と愛されました。


20世紀初頭まではこのようなリキュールサービスが多く作られていたのに、1940年ごろからはカクテルなども流行り出し、リキュールをそのままいただくことが減っていきます。
そのため、リキュールサービスは現代にはない、アンティークを感じやすい作品群となりますね(*^^*)

飾っていただいても美しく華やかにしてくれますし、使用していただくこともできるのがリキュールサービスの良いところだと思います。

 

書籍『西洋アンティークガラスの教科書』P6と背表紙に掲載

※画像に付属しているブロンズやシルバーのトレイはセットに含まれません。


 St Louis について→

 ~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~

Size

カラフェ:W8.5cm H21.0cm
リキュールグラス:W3.5cm  H5.0cm

制作年代

1910〜1920

マークの有無 

:無し (マークが入る前の時代)

作品状態 :良好

仕入れ先と時期

フランス 2022.6