メリーゴーランドのような蓋物
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【WEDGWOOD-Jasper ware】
1973年製の蓋物
今回ご紹介するのは1973年に作られたかわいい蓋物です。
ブルーやピンクなど、いろいろな色で作られているデザインですが、ウエッジウッドのジャスパーには「ディップドカラー」と「ソリッドカラー」があるとお伝えしており、「ソリッドカラー」のかわいい作品だったので現代に近いですが仕入れました(^^♪
「ソリッドカラー」
胎土に色素を含ませたもの。現在はこの制作方法が主流。
近年のジャスパー作品はほとんどがこちらで、素地に色素を混ぜているため内側も素地の色をしております。
このカラーの違いにつていは、長くなるのでブログでまとめております。
気になる方は→ブログページへ
今回の作品も、ギリシャ神話のレリーフがつけられ、天使もぷっくりとしていてかわいい(^^♪
女性の後ろにクジャクが隠れているのが分かりますか?
クジャクと一緒にいる女性は「ヘラ(ヘーラー)」です。
「クジャクの尾羽が目みたいにみえる」って一度は感じたことがある方も多いと思いますが、ギリシャ神話の世界ではこのゼウスの正妻「ヘラ(ヘーラー)」が理由と言われています。
-Pixabayからの画像-
ゼウスの正妻であるヘラは愛情深く、そのヘラは、「100の目をもつアルゴス」にゼウスの愛人の見張りを頼みます。しかし逆にその愛人の見張りをしていた「ヘルメース」によってアルゴスは殺されてしまいます。
アルゴスの死を悲しんだヘラは、彼の100の目をとって自身が飼っていたクジャクの雄尾羽にかざったとか、
もしくは、ゼウスがヘラの機嫌を直させるためにそのクジャクを贈ったとか…
いずれにせよ、クジャクのあのきれいな羽はアルゴスの目という説があり、以後、ギリシャ神話の中で、ヘラとクジャクはセットで描かれるようになります。
こんなストーリーがあるヘラ。
ギリシャ神話だとヘラ、ローマ神話だとユノと表記され、「貴婦人・女主人」を意味し「結婚」や「母性」「出産」を司るとされています(^^♪
一つ一つのモチーフを読み解くのは難しいですが、ちょっとしっているだけで、この後ろに隠れるようにいるクジャクがかわいく見えてきます。
メリーゴーランドのような愛らしい蓋物、ついくるくると回して見てしまいます(^^)/
【かわいいポイント】
蓋にはどんぐりがデザインされているのですが、よく見ると…
ところどころどんぐりの帽子だけだったり(笑)
こういう遊び心、楽しいですね!
【形状について】
もとは「煙草入れ」として作られたこのボックス。アンティークの時代はたばこにまつわる作品が多いです。美術品を揃える人々とは上流階級となるため、煙草(葉巻)関連の美術品は多く残っております…。
現代でもウエッジウッドのジャスパーは過去の形を元にすることがあり、このような形になったのではないかと思います。今はトリンケットボックスとして大切なものを入れるのに良さそうですね。
【制作年代について】
1930年以降の作品には、「73」とか番号が押されていることが多く、これは「19」をつけて1973年につくられたということを示しています。
※ウエッジウッドのこのサインは幾度も編成されており1930年前は、「30」「36」とか窯番号が入っているものもありややこしいので、一概には言えません。
しかし、近代に近いものはそのように思って大丈夫です。
Size |
:W8.7cm H11.7cm |
制作年代 |
:1973年頃 |
マークの有無 |
:底 WEDGWOOD MADE IN ENGLAND 「73」 |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:アメリカ 2021.8月頃 |