花瓶 No.321
販売価格
価格
¥210,000
通常価格
単価
あたり
【Antique St Louis】
サンルイの花瓶
アンティークサンルイのエッチング技法(酸化腐食技法)の花瓶をご紹介いたします。
シンプルな作品で、実際に花瓶として使用していただくことができると思います。
このように、お花を投げ入れただけでも、とても印象良くお花を主役にしてくれる花瓶です。
当時の花瓶は下図のようにデザインがたくさん施されているものが多く制作されていました。(フランス サンルイ美術館展示品)
本来花瓶とはお花を飾るためのものですが、1900年頃のサンルイやバカラは、万博などに出品することもあり、華やかで印象が残るよう意識的に作られていました。
万博でグランプリを取るためには、花瓶そのものに技術や感性を表現することが目的となっていたのです。
その結果、お花を入れることに焦点を置いたシンプルな花瓶は意外と少ないかもしれません。
実際にお花を主役にするとなると、今回の作品のようなシンプルな花瓶の方が重宝するのではないでしょうか?
シンプルといっても、金彩がとてもエレガントで重厚感はしっかりと残したデザインとなっています。
サンルイ美術館のことも少しだけご紹介します。
クリスタルガラスの最高峰と呼び名の高いサンルイですが、工房があるのはフランスでもドイツ近いビッチュ村というとても田舎の町です。
工房の横にはサンルイの美術館があり、歴史的な作品が展示されています。
2023年10月撮影
ガラスの発展は、古代から始まり、16世紀ごろのベネチアで技法がほぼ確立します。
その後、その技術がオランダやボヘミアンへ渡り、イギリス、ベルギーやフランスで成熟します。
光の屈折の輝きを最も放つ素材となった鉛を含むクリスタルガラス。
イギリスで生まれた鉛クリスタルガラスをさらに高品質の(フルレッドクリスタルガラス)に高めたのがのがサンルイです。
鉛の含有量は24%で最高と言われていましたが、サンルイとバカラはそれ以上に高品質を目指します。
そのため20世紀初頭の作品は、鉛の含有量は30%以上を保持するようになり、サンルイとバカラ、ヴァルサンランベールは、ガラスの最高峰を言われる所以となっています。
今回ご紹介しているサンルイの花瓶は、まさに最盛期に作られた作品です。
今では再現ができないと全面に施されるアシッドエッチングの技法。
緑色が美しく、印象的な花瓶ですので、さまざまな場面でお部屋を彩ってくれそうです(*´꒳`*)
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
※撮影中はお花を入れてますが、撮影時のみ使用しただけです。
Size |
W10.8cm H30.4cm |
制作年代 |
:1900~1920年頃 |
マークの有無 |
:無し 1940年より前の作品のため |
作品状態 |
:B 良 底はスレがあります。 |
仕入れ先と時期 |
:フランス 2023.8月頃 |