【Old Noritake】葡萄が描かれた器
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【Old Noritake】
風景画と葡萄の美しい器
オールドノリタケの上質な器をご紹介いたします。
明治初期、文明開化の息吹とともに、日本から世界へ羽ばたいた「ノリタケ」。
創始者・森村市左衛門は福沢諭吉の助言を受け、海外への輸出に挑みました。そして、日本人の繊細な感性を持つ職人たちによって生み出された器や花瓶は、革新的な技法と美しい絵付けが施され、欧米の人々を魅了し、瞬く間に高い評価を得ました。
今回の器はアメリカより里帰りしたオールドノリタケの深みのある器です。
器の外縁には贅沢な金彩があしらわれ、四面には風景画が描かれています。そしてその景色の上に重ねられるように配された葡萄の葉と実が、深みを添えています。


葡萄はツルが伸び、実が多くなることから、豊穣と繁栄としてモチーフに取り入れられています。
古代エジプトの時代から人々にとって身近な存在だった葡萄は、豊饒と祝祭を意味し、「聖なる果物」「生命の木」として中国に伝えられました。

今回のモチーフは、静かな風景画と、動きのある葡萄の対比がエレガントな器として仕上がっています。

世界的には機械化が進む時代、明治初期の日本は人の手による仕事が基本にあり、技術的にも経済的にも希少な価値を生み出していました。
ノリタケはまさにそんな文明開花の旗振り役であったと言えます。
そしてその作品が、100年近くたっても色あせることなく、現代まで愛され続けるなんて思ってもみなかったのではないのでは…と、作品を通して時間や時代の流れを感じずにはいられません。
Size |
:W17.0×19.0cm H4.3cm |
制作年代 |
:1911~1921年頃 |
マークの有無 |
:底に M-NIPPON |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:アメリカ 2025年9月 |