【Old St Louis】

ラインワイングラス THISTLE roche3760(5色セット)

販売価格 価格 ¥600,000 通常価格 単価  あたり 

税込

【Old St Louis】
アザミの名を持つグラス

 

St Louisの代表的なグラスデザインといえば【THISTLE】です。
「Thistle−あざみ」という意味を持ち、2023年はデザインができて110年の記念の年となります。

金彩で描かれた薊(あざみ)が大変美しく、ずっと造り続けられるほど大切にされるのは、作品の技術面をみても一目瞭然です。

カット、エッチング、金彩と大変細かな技術が贅沢に使われています。
それなのに、決して華美ではなくエレガントなグラスです。

薊とは、アール・ヌーヴォー期の作品に多く見られる題材なのですが、ロレーヌ地方のナンシーから始まったとされるアール・ヌーヴォーとその地域の歴史が関係しております。

普仏戦争で占領されたロレーヌ地方にとって、独立の気持ちは高く、薊がもつ「独立」「触れないで」という花言葉へ思いを託し、ロレーヌ地方を象徴した花となりました。

森から生まれたと言われるアール・ヌーヴォーですが、ガレ、ドーム、バカラ、サンルイ、ラリックは全てフランスのロレーヌ地方のガラス工房です。
そのため、ロレーヌ地方の象徴である薊の花を題材にすることが多く、サンルイも最も有名なデザインには【薊】の名を付けているのです。

 

★ラインワイングラス Verre à vin du Rhine
どの工房においても、当時のカタログには必ず「ラインワイングラス」という種類が存在します。
ちょっとステムが長くて、ボウルは色付きのグラスです。

ラインワイングラスとは、ヨーロッパを流れるライン川流域(特にアルザス地方)のワインを飲むために作られたグラスです。そしてグラスのボウルは赤・青・紫・緑・黄色・オレンジなどの単色(もしくは被せガラス)で彩られています。
また、ボウルに色がついたのは、当時は白ワインの色が濁っており目立たなくするためといわれています。

現在は、この色付きのグラスは作られていません。


手の込んだグラスですが、作り方やデザインは変えずに受け継がれてきたSt Louisを代表する【THISTLE】。

愛され続け、歴史を一緒に伝えてくれます。

このグラスのセットは2022年10月のヨーロッパ買い付けにて仕入れましたが、サンルイの作品がマーケットからなくなりつつある昨今、今後、セットで見つかるのは少なくなることは間違いありません。

 

 

  St Louis について→

※緑色のグラス フットの金彩が取れている箇所があります。
 画像をご確認くださいませ。 

 ~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~

Size 容量

:W8.2cm  H20.7cm ml 

制作年代
マークの有無 

1950〜1970年頃
:あり 

作品状態

:良好 金彩のスレなどがあります

仕入れ先と時期

:フランス  2022.10月