【Antique St Louis】

ラインワイングラス-MEXICO.2561(ランク別)

販売価格 価格 ¥65,000 通常価格 単価  あたり 

税込

【Antique St Louis】
Museum pieceのグラス

 1900年前後にSt Louisが手掛けたグラスには、金彩で細かく表現した美しいデザインの作品がいくつかあります。
今回ご紹介する【MEXICO】と呼ばれるシリーズの作品はとりわけ繊細で希少価値が高いのですが、そのシリーズのラインワイングラスを入荷いたしました。

 

St Louis mexico

とてもきれいなデザインですよね…(#^^#)

 このグラスの金彩は、エッチング(酸化腐食法)でデザインした後、腐食部分に金粉をこすり付けていくことできあがります。
金彩は絵のように筆で描くものもありますが筆だとここまで繊細に表現できません。

このグラス、通常のシリーズよりも凝っており、ステムには【エア ツイスト】の技法を取り入れています。

ねじりは空洞になっており、技法を凝らして作られていることが伝わります。
空洞であるためグラスは少し軽い印象です。

st louis mexico エアーツイストステム

エアーツイストは古くからあった技法で、重量に税金がかけられたイギリスでは1750年前後に重さを軽くするために盛んに作られていました。
持った時に「軽い!」って思うのは理にかなっているんですね!

もちろん高度な技術が必要で、失敗も多いためコストが見合わないことから現代ではほとんど作られていません。


下図のサンルイのカタログレゾネに載っているグラスのステムは、カットのみが施されたタイプでありエアーツイストではありません。当時でも特別だったということが分かります。 

【St Louis Mexico】

St Louis mexico 金彩なし
↑ 金彩なしのカタログレゾネ
   
St Louis mexico 金彩あり
↑ 金彩があるタイプのカタログレゾネ
    
丸で囲っているのがラインワイングラスです。
そうなると【「ラインワイングラス」ってなに?】って疑問が浮かびませんか(・・?)
    
    
【ラインワイングラス Verre à vin du Rhine】
どの工房においても、当時のカタログには必ず「ラインワイングラス」という種類が存在します。
ちょっとステムが長くて、ボウルは色付きのグラスです。

ラインワイングラスとは、ヨーロッパを流れるライン川流域(特にアルザス地方)のワインを飲むために作られたグラスです。そしてグラスのボウルは赤・青・紫・緑・黄色・オレンジなどの単色(もしくは被せガラス)で彩られています。
アルザス地方は歴史的、文化的にドイツとの関係が深く、気候もドイツに似ていていることから、香りが高く少し甘めの白ワインが多く作られました。そのためワインの香りが少しこもるように内側にカーブしている形状が好まれました。
また、ボウルに色がついたのは、当時は白ワインの色が濁っており目立たなくするためといわれています。


今回のグラスに【MEXICO-メキシコ-】という名前がついている理由はわかりませんが、このデザインはサンルイの美術館でも展示されています。
st louis 美術館
 
グラスのステムにまで丁寧に描かれたお花や実が描かれていますね(^^♪
こちらのMUSEUM PIECEともいえるグラスは入手困難ですのでとってもお勧めの作品です(#^^#)

 St Louis について→

 

※状態の良いものから、チップのあるもの、A~Cにして価格が異なります。
 お気をつけくださいませ。

 

 ~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~

Size
容量

:W7.1cm  H18.3cm
:160ml

制作年代
マークの有無 

1900年頃
:無し マークが入る前の作品

価格

:A ¥65,000/SOLD OUT
:B ¥62,000/1客(税込み)在庫2客
:C ¥60,000/1客(税込み)在庫1客

作品状態

画像をご確認ください

:A 良好 金彩のすれあり
:B 窯キズのすれあり、極小チップあり
:C 小さなチップあり

仕入れ先と時期

:フランス  2021.09