【Serendipity】について

今更ですが、お店の名前である【Serendipity】という言葉について話してみようかと思います。

ちなみに、読み方は【Serendipity セレンディピティ】です。

 

この言葉を、どのように知ったのかはもう忘れてしまったのですが、20年ほど前の大学の時ということだけは記憶にあります。

 

そもそも、【Serendipity】の意味についてですが、さまざまな言われがあるようです。

アメリカでは、このタイトルの恋愛映画もあります。


一番よく聞くのは、スリランカの童話 「セレンディップの3人の王子たち」ですが…

 

私が最初に聞いた「Srendipity」の意味は、科学的な要素があるって…。

Aという科学的な事実を探し研究している中で、Bという全く異なる研究の答えを見つけてしまうような偶然。

しかし、そのAとBには元々繋がりがあり、そこだけをみると偶然のように思えるが、大きな枠でみるとそのAとBは必然なんだよ。という感じでした。

そして、それがどんどんと言い換えられ、今では「偶然に素晴らしい幸運に巡り合ったりすること」を意味するようになったとか…。

 

実際に、この童話の本についてる帯の後ろにも、

「偶然と才気によって、さがしてもいなかったものを発見すること。物理学者レントゲンによるX線発見や、細菌学者フレミングによるペニシリン発見など、ノーベル賞級の発見が分かりやすい例だが、心構えしだいでは、わたしたちの毎日の生活の中で体験しても不思議ではない。」と書かれています。

 

なんでか、当時、この【Serendipity】という言葉がとても心に残り、以降はその言葉と自分にとって、とても大切な言葉になっていきました。

 

実際に、私の人生は【Serendipity】のような出来事や出逢いが多かったと思います。

 

今回、このトレイとの出会いも、そんなSerendipityのような出来事で巡り会えました。

 

そもそも、私がアンティークを好きなのは、母のアンティーク好きからきています。

母は特にイギリスのアンティーク家具が大好きでした。

元々、現代物の陶器やガラスが好きだった母がアンティークにはまるきっかけになったのが、京都下鴨にお店があった【浜野家具】さん。

最初に購入したアンティークの家具は浜野さんで購入した物でした。
今でも使ってますよ(^^♪


それ以降、暇があれば父と母は、浜野さんに訪れ、そこからスタートしてアンティークの物にどんどん引き込まれていきました。

私が学んだり、仕事をするならとイギリスを選んだのも、このようなことが関係しています。

そして、イギリスからの帰国後に務めたのは、偶然にも【浜野家具】から、徒歩数分のオールドバカラ専門のアンティークギャラリー 兼 美術館でした。

なので、休み時間にこっそり浜野さんを訪れたりもしてました。

そんな思い出深い浜野さん、コロナ前に急に閉店となり、とても悲しい思いをしていたのを覚えています。

 

そして、数年の月日が経ち…。

たまたま行きたいと友人が話した京都の英国アンティークのお店。
時間があるし、車でそちらにも行ってみることに(#^.^#)

 

そして、到着した【芳英さん】。


画像をクリックすると、お店のHPに行きます♪


京都の町屋建物に沢山の英国アンティークやヴィンテージ作品がならんでいました。 

お二階に上がり、ふと手にしたものの値札をみたら【HAMANO】の文字が…

「あれ? はまの?」と思いながらも、あまり気にせず、同じイギリスだから、浜野さんの作品が出回ってきてるのかな?なんて思いならが、1階へ戻り、スタッフの方と少しお話して、お店を出ようとしたときに、、、

 

「こちらはいつからお店をしていらっしゃるのですか?」
と、なんとなく聞いてみました。

 

すると、「20年ほど、他のイギリス家具のお店にいたのですが、3年ほど前にお店を閉めちゃったので、そちらのを少し引き取り、こちらで始めたんです…。」

と話され、思わず身を乗り出して、

「それって、浜野さんですか?」と聞いてしまいました(笑)

   

「そうです、浜野にいたんですよ。」と。

 

さっきのタグがなかったらきっとそこまで頭も回らず聞いてないし、そのままお店を出てしまってたと思います。

きっとあのタグは「みてみてー」って合図を送っていたのでしょう(^^♪

 

「えぇぇー、ずっと大好きだったんです!」とお伝えし、

なんか、素敵な出逢いの贈り物を発見したような気持になり、「Serendipityだっ!」って思わず心の中で思いました。

 

ちょうどその時に視界に入ってきたのが、こちらのヴァニティトレイ。

イギリス製 1940年頃のヴィンテージ(^_^*)

めっっっっっちゃくちゃかわいくて一目ぼれしてしまいました。

 

先日仕入れたサンルイのリキュールセットがカラフとグラスのみで、トレイが付いてなかったので、撮影できず、トレイを探していました。

「これが絶対に合う!」と直感しておうちにお迎えすることになりました。

 ※トレイは販売してません。
   撮影時に活躍してくれそうです❤︎

St louis, liqueur service,サンルイ,アンティーク

私のアンティークのルーツになるお店がなくなったこと、本当に悲しかったのですが、こうして再会ができました(^^♪

いちファンだった私が、このようにお店をオープンしたことも、世界にはいろんなセレンディピティが溢れていると思います。
それを、気づくか気づかないか…なんだと思って今まで過ごしてきました。

 

実は、このリキュールグラスにも、その後にお客様にとってのセレンディピティとなっていきます。

お持ちだった同リキュールグラスが割れてしまって、購入されたお店のカードを探そうとしていた時に、私がインスタでアップしたみたいでご連絡いただきました(#^^#)

2客をお譲りすることにいたしました❤︎

セレンディピティと思うか思わないかは、自分自身なので、勝手に思わせてください(笑)

でも、私は、全てのお客様にとって、Serendipityのようなアンティーク作品との仲をお繋ぎしたいな…という気持ちでおります☆

だから、このお店の名前は、とても気に入っています( *´艸`)

 

 

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