買付旅行記 in Paris 2022 April ~Part6~

買付3日目のミッションは、【掘り出し物を探そう!】ですp(^_^)q
やっと買付ブログっぽくなってきましたね(笑)

 
パリに行くと、土・日はマーケットで沢山のお店が開きます。
それはもう、迷路のようで…

入り込むと自分がどこにいるのかわからなくなります。

お店で良いものを見つけて、「後で戻ってくるね ♪」なんて軽く答えて、買おうと思っても戻れません(笑)


そして、このマーケットでは、バカラやサンルイといったクリスタルガラスを専門に扱ってるお店だと、お値段がお高くなるので、そうではないお店に紛れてるバカラやサンルイの作品を見つけ出すのが本日のお仕事となります。

これが1番難しくて、それでいて楽しい♪
目利き力が試されるわけです。

早速、ひとつめ発見♪
これはバカラの水用セットの一部ですが、蓋物として日本では人気の高い作品。


ちなみに、水用セット(ナイトセット)とは下記のような物。


ポカリスエットなんて便利な物がない時代、豪華な宴を終えた王侯貴族は、このセットをベットの脇に置いて就寝。

お水、砂糖、レモン水をそれぞれに入れて、自家製のポカリを作るわけです。
ヨーロッパでは「ナイトサービス」とも呼ばれてますが、一見すると怪しそうな名前ですよね(笑)
だから、売れにくいのかな…

世の中が便利になるのもいいですが、どこか無機質になっていきますよね。

ポカリで済んでしまう現在に、このような細やかな気配りが感じる作品が作り出されることはないのでしょう…。
それを知るとアンティークの良さを感じたりします❤︎


そんな感じで、すみずみまでキョロキョロしながら巡ります。

続いて、棚の奥の方に隠されているリキュールセットはAntique St Louisです。

 

こちらは購入しておりませんが、例えば、昨日商談していた専門のお店でこれを買うとしたら、倍の価格以上を言われると思います。

 
美術館用の逸品作品が掘り出せることはめったにないですが、グラスなどはいろいろと見つかります♪

    

では、このマーケットでの掘り出し物を一挙にご紹介(^^)/

●お客様からのご希望、シャンパンフルート
  バッキンガム Buckingham by Baccarat



●トワレセット  ナンシー Nancy by Baccarat

 


●カットが美しいグラス   by St Louis


●セットのグラス  by St Louis
   Roemer Forme 291 TAILLE 742



●レアな形のグラス MANON by St Louis

このSt Louisのグラスは、こんなお店で見つけました↓


●グラスのセット by  SEVRES

 



あとは写真を撮ってないのですが、いろいろと見つけることができました ♪

どの作品も、クリスタルガラスとは関係ないお店でした。
こういう発見ができるのは、このお仕事の特権かもしれません♡

 

ちなみに、専門に扱ってるお店でも、人気シリーズ Baccarat のエグランチェやカットの香水瓶を会社用にGetしました(#^^#)

    
ここで難しいポイントを!
この上図の香水瓶も全て似てるようですが、私は全てがバカラ製とは思いません。
しかし、たとえ専門店であっても、なんでも「バカラ、バカラ」と言って勧めてきます(笑)
  
各工房には色合いや特色といった雰囲気があります。
そして、当時は200近くの工房がガラス生産をしていたのですから、バカラやサンルイじゃないものがあって当然です。

しかし、マーケットを歩くと、日本人には特に「バカラ、バカラ」と勧めてきます。
   
もう一つの注意点は、カラフや香水瓶のトップ(栓)にオリジナルとは異なるものがセットされているなんてことは日常茶飯事だと言うこと。

次に大事なのが傷のチェックですね!
100年も前のアンティークとなると、海外では傷があって当たり前という考えを持っています。
ちゃんと確認して交渉するなどしないといけません。
 
↓今回もしっかりと割れていたので交渉でお安くしてもらっています。
栓のところはお直しに出して修復し、その場合はお客様に修復ありとして販売します。

向こうのお店の方のことを真に受けてしまうから、日本国内のマーケットもおかしくなってしまうのでしょうね…
次の日に行った別のマーケットでもいい例があったので、ちょっと参考につぎのブログに書きますね(#^^#)
  

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