St louis シュガーポット
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【WEDGWOOD-Jasper ware】
St Louisというシリーズのシュガーポット
St Louisという珍しいシリーズのクリーマーをご紹介いたしましたが、続いてこちらはシュガーポットです。
今回のシュガーポットにはウエッジウッドのよく見るレリーフの【Sacrifice to Ceres】というデザインが添えられてます。
どれぐらいよく見るのかというと… 下記のように美術館所蔵もこちらの題材であることが多いです。
●シカゴ美術館所蔵
https://www.artic.edu/artworks/67999/plaque-with-sacrifice-to-ceres
その他にも各美術館が所蔵している作品タイトルは【Sacrifice to Ceres】が多く、ウエッジウッドのジャスパーを代表するレリーフであることが分かります。
レリーフのデザインの【Sacrifice to Ceres】を日本語で訳すと【ケレースへの犠牲】。
一体どのような意味があるのでしょうか?
Ceres(ケレース)とはローマ神話に登場する豊穣神
※ギリシア神話の豊穣神「デメテル」と同一とされています。
大地の女神であることから冥界の神ともされ、ケレースに供物を捧げることで死の穢れを祓っていました。
ローマ神話では「死」への考えは今とは全く異なり、復活や輪廻の考えはなく、たとえ愛する人であっても死者は生者に害を与える恐ろしい存在となります。
それを収めることができる女神。
ギリシャ神話ではゼウスの姉であり、位としては最上級の女神と言われています。
そんなすごい女神ケレースは、農業・特に穀物の収穫を司るため、4月19日には祝祭ケレーアーリア(Cerealia)が行われました。
古代において豊作は大変重要なことであり、豊作を願ってケレースへ貢物を送るのです。レリーフはその場面を表現しているのだと思います。
お花の飾りを持った人がいたりと楽しそうな人々
一方で祝祭では豚や仔牛がいけにえにされていたので、神話らしい場面もしっかりと描かれています。
豊穣を願う祝祭の描写は、華やかでとても丁寧に描かれており、当時から愛されアンティークのウエッジウッドの代表的なレリーフとなっていったのではないでしょうか。
ケレースとは、穀物などを意味するシリアルの語源にもなっていますよ(^^♪
今回の【St Louis】シェープという珍しいタイプのシュガーポットは、色合いの水色も色むらがでるとかで制作期間が少なかった作品です。
窯で焼かれた際のムラなどもありますが、これはアンティークの良さとして判断しております。
素敵なレリーフが施されたレアなシュガーポット。
あまり見るけられることのないシェープと、レリーフに込められた想いが伝わるおすすめの作品です(^^)/
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
Size |
:W13.0cm H10.3cm |
制作年代 |
:1891~1908年頃 |
マークの有無 |
:底 WEDGWOOD ENGLAND |
作品状態 |
パターンA:良好 |
仕入れ先と時期 |
:アメリカ 2021.8月頃 |