水差しとクリーマー
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¥45,000
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【WEDGWOOD-Jasper ware】
アンティークのジャスパーウェア
英国を代表する名窯、ウエッジウッドジャスパーの水差しとクリーマーをご紹介いたします。
パターンA:水差し(左) ¥45,000
パターンB:クリーマー(右) SOLD OUT

深みのあるロイヤルブルーの素地に、乳白色のレリーフが鮮やかなコントラストを描き出す姿は、ジャスパーウェアならではの気品を伝えています。
【パターンA:水差し Jug】

「Jug(ジャグ)」や「Pitcher(ピッチャー)」は取手と大きめの注ぎ口を備えた容器を指し、日常の食卓やキッチンで用いられました。
今回は、お茶の時間などで使用されたテーブル用の水差しで、シルエットが愛らしく、手に自然と馴染む大きさです。
肩部には、オーロラとミューズがペガサスにお水をあげる
神話的な情景がレリーフとして表現され、胴部にはどんぐり文様のガーランドが一周し、作品全体に優美なリズムを添えています。



優雅に湾曲するハンドルが、視覚的にも手に取った感触もとても使いやすい水差しです。
【パターンB:クリーマー】
続いてご紹介するのは、希少なタイプのクリーマーです。
ロイヤルブルーの色がとても鮮やかで、凛とした気品を漂わせています。

英国のティータイムに欠かせないクリーマーですが、本作は実用性に加えて造形美と希少性を兼ね備えており、単体でもコレクションとして十分な存在感を放つ逸品といえるでしょう。
レリーフについて深掘りしてみると、このクリーマーを彩るレリーフは、ギリシャ神話を題材としています。
とりわけ「ミューズ(Muse)」が重要なテーマとなっています。
ミューズは、ゼウスの娘とされる九人姉妹で、芸術や文芸の女神たち。人間に創造的な才能を授ける存在であり、常に芸術の神アポロン(下画:中央)と行動を共にしました。
※英語名:ミューズ ギリシャ名:ムーサ ローマ名:ムサここでは最も馴染みのある「ミューズ」という呼称でご紹介します。

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クリーマーには4種類の人物が見られます。
ハープ(竪琴)を持つのがアポロンです。
レリーフタイトル【Apollo Musagetes】-「ミューズを導く(率いる)アポロ」

【左側 Polynmia, the Muse of Hymn】-「ポリュヒュムニア 讃美歌のミューズ」
静かに鼻歌を奏でているかのような姿は、神聖な賛美歌を司る女神の象徴です。
演劇や悲劇的な感情表現を担う女神で、その姿はまるで舞台を一場面かのような情感を漂わせます。

【Urania, the Muse of Astornomy】- 「ウラニア 天文学を司るミューズ」星や宇宙を司る女神なので、天体の神秘に思いを馳せながら天球儀でも作っているのでしょうか?

一つの器全体が、まるで物語を紡ぐように展開されており、眺めるほどに神話の世界へと引き込まれていきます。レリーフの薄さも、それをさらに魅力的にしているのでしょう。
※130年ほど経過しているので、レリーフに亀裂が入っている箇所、スレがありますが、とても状態がよい2種の作品です。
Size |
パターンA 水差し パターンB クリーマー |
制作年代 |
:1870-1890年頃 |
マークの有無 |
:WEDGWOOD |
作品状態 |
:良 ★★★★☆ |
仕入れ先と時期 |
:イギリス 2025.8月頃 |