【WEDGWOOD- Jasper ware】

1867年製の小物入れ(マッチ棒入れ)

販売価格 価格 ¥32,000 通常価格 単価  あたり 

税込

【WEDGWOOD-Jasper ware
マッチを入れていたBOX
※SOLD OUT

 

とてもかわいい、小ぶりなアンティークウエッジウッドの入れ物を見つけました。
過去にマーケットで2回ほど見かけることはあったのすが、状態が良いものが見つからず、「いつか仕入れしたい」と思っていた小さいな小さなBOX。

この度、偶然に状態が良い作品を見つけることができました( ´∀`)

到着した作品を実際に見て、さらに驚きましたが、本当に小さく可愛いサイズです。
画像では伝わりにくく、残念ですが手の大きさと比べてみてください。

イメージしやすいことを言うと、単1乾電池がちょうど入るぐらいでしょうか(笑)

しかも160年ほど前の古い作品です。
下図の小さな「WEDGWOOD」の文字の横のVは1867年製のものにつきます。



では、この小さな入れ物が何に使われていたというと、実はマッチ棒を入れていました。

ウエッジウッドジャスパーウェアのコレクションガイドの書籍にも、マッチ用の入れ物ページがあり、種類が多くあることがわかります。

 

「マッチに入れ物が必要? そんなに使うもの?」なんて疑問が出てきそうですね。

なので、今回はマッチの歴史から話を進めてみましょう。

現代では、ライターが普及してマッチを見かけるが少なくなりましたが、マッチの歴史を調べると、最初にできたのはイギリスです。
1827年にイギリスで「摩擦マッチ」が発明されますが、これは火がつきにくく欠点だらけで商品化にはならなかったようです。
続いて、フランスにて火がつきやすい「黄りんマッチ」が発明されるも、少しの摩擦でも簡単に火が付いてしまうことで火災事故、さらに製造中に黄りんを含む蒸気を吸い込み作業員が「燐中毒壊疽(りんちゅうどくえそ)」という職業病になるなど、大きな社会問題にまで発展していきます。

その後、19世紀に入ると、「安全マッチ」がスウェーデンやドイツで開発されます。

そこで、なぜマッチが大切なのか?という部分ですが…

イギリスのドラマ、「ダウントン・アビー」でも、メイドが朝早くから暖炉に火を入れたり、部屋の明かりもキャンドルを使っている時代です。

電気製品が普及し始めているものの、電気式のシャンデリアをみたバイオレット(マギー・スミス)が「なんて眩しいの! こんなものの何がイイの??」なんて話している場面もあります。

キャンドルなども多く、この時代のマッチの存在は大きく、それを保管する入れ物は丈夫なことが必須なので、陶器などで凝ったものが作られたました。

ダウントン・アビーはドラマの設定が1912年から1925年なので、今回紹介しているBOXは、この時代よりも前に作られた作品だいうことですね!

ウエッジウッドの書籍にも書かれていますが、マッチ用の入れ物には、マッチを擦る場所(ストライカー)が設けられており、このボックスは底に用意されています。

 

 今回のマッチ入れの3方に飾られたレリーフのタイトルもお伝えしますね!

Cupid Asleep

 

Psyche wounded and Bound by Cupid

 

Soldier Bringing the News of the Death of Patroclus to Achilles

 

 

大変きれいなので、茶葉を入れたり、小さめの棗などにしてみるのもおすすめです♪ 

 

〜ここか下へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます〜
 

Size

種類

:4.3Wcm H6.0cm
:ロイヤルブルー
:ディップドカラー

制作年代

:1867年製

マークの有無 

:WEDGWOOD

作品状態

:良好 (底に汚れあり/レリーフに若干の亀裂有り)

仕入れ先と時期

2023.3月頃 仕入れ先 イギリス