神話モチーフのCup and Saucer
販売価格
価格
¥9,999,999
通常価格
単価
あたり
【WEDGWOOD-Jasper ware】
レリーフが素晴らしいCup & Saucer
ウエッジウッドのカップ&ソーサーの中でも、やはり人気があるのはこちらの神話モチーフです。なかなか状態の良いC&Sが見つからなく、あれば仕入れるようにしております。
そして出会ったのがこちら♫
いつもよりカップが少し浅いようにも感じます。
レリーフにもヒビが入ることなく、ほとんど使用されずに大切に保管されていたことが伺えます。内側には釉薬がかかっているため、実際にご使用いただくこともできるCup & Saucerです。
このウエッジウッドのジャスパーシリーズでも最も人気の高い、神話モチーフの作品が生まれた背景を簡単にお話してみようと思います。
世界で名だたる英国陶磁器メーカー『ウェッジウッド』を作ったジョサイア・ウエッジウッド。
1730年に生まれたジョサイアは12歳で天然痘にかかり、38歳にはその後遺症のために足を切断します。
彼は度重なる不運をチャンスと捉え躍進する姿勢は、努力家、研究家、ビジネスマン、アイデアマンと言われ、運河などの建設、奴隷解放運動にも大きな功績を残した人物です。
そんな彼がジャスパーウェアの研究に要したのは4年、約1000万回弱の焼成を繰り返し、1774年に世界から愛されるラインを生み出すことに成功します。
では、その当時のイギリスはどのような時代だったのか…
17世紀後半から18世紀にかけて、イギリスでは、貴族の息子が大学で学ぶ代わりに、専門の家庭教師を同伴し、ヨーロッパ大陸で政治・文化・芸術・建築・考古学などを数年かけて実地で学ぶというGrand Tour『グランドツアー』が大流行します。
中でも古代ローマやルネサンス時代の遺跡が豊富なイタリアでの遺跡めぐりは定番となっていました。
古代ギリシャ・ローマ時代の芸術が脚光を浴び、芸術や建築・インテリアに取りいれる新古典主義(ネオクラシカル様式)が流行したため、ジョサイアはその流れを早々に察知し、新古典主義様式の製品の開発を始めた。
そして実験を重ね、『ジャスパー(碧玉(へぎょく))・ウェア』を完成させます。
レリーフのデザインが同じようなモチーフなのはこのような理由があったのです。
この新素材に古代のデザインを取り入れた商品は、人々を魅了し、今なおウエッジウッドの代表的な作品群となっています。
アンティークのジャスパーは、見つけにくくなる一方ですので、できるだけ良い作品を届けられるようにと思っております。
Size |
Cup:W8.5㎝×10.0㎝ H5.1cm |
制作年代 |
:1898 年~1908年頃 |
マークの有無 |
:WEDGWOOD MADE IN ENGLAND |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:アメリカ 2022.6月頃 |