クラシカルなCoffee Pot
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【WEDGWOOD-Jasper ware】
Coffee Pot
状態を気にしなければ、丸い形のティーポットはマーケットで数多く目にします。サイズも様々に展開しています。
しかし、今回ご紹介するコーヒーポットは過去に数点しか見たことがなく、しかも、そのどれもが状態が良くなかったため、お眼鏡にかなうものをずっと探していました。
やっと納得のいくポットを見つけることができました(#^^#)
形がころんとしていてかわいいですよね♪
ホットチョコレート用としても使用されていたのかもしれません。
では今回は、2人の女性のレリーフについてちょっとだけ深堀してみようとおもいます。
まずは、右側の女性の後ろに孔雀がこっそり隠れているのには気づかれますか?
孔雀と一緒にいるのはゼウスの正妻:「ヘラ(ヘーラー)」です。孔雀はヘラの聖鳥とされています。
小話をはさむと…
雄の孔雀の羽って綺麗ですが、目がついているように思われる方も多いのではないでしょうか?
-Pixabayからの画像-
じつは、ギリシャ神話ではこれはヘラが関係していて、「100の目を持つアルゴス」はヘラからの命令を遂行する中で命を落とします。その死を悲しんだヘラはアルゴスの100の目を自身が飼っていたクジャクの羽につけたという逸話があります。
※幾分、美化したストーリーでお伝えしております。真実が知りたい方はお調べください(笑)
ギリシャ神話だとヘラ、ローマ神話だとユノと表記され、「貴婦人・女主人」を意味し「結婚」や「母性」「出産」を司る女神です。
そして、その横にいるのは、豊穣の神です。穀物の栽培を人間に教えた神と言われています。
ギリシャ神話ではデーメーテール
ローマ神話ではケレース
ギリシャ語で「母なる大地」と意味します。
特徴としては「豊穣の角 Cornucopia」(羊の角)に果物・穀物・野菜・草花を入れて手に持ち、大地の恵みを表します。
羊の角は、のちに柳の枝で角状に編んだ籠になって描かれるため、今回のレリーフも籠のようにみえますね(#^^#)
ウエッジウッドのジャスパーに施されるレリーフで、この二人の女神はよくみますので、ご紹介しておこうと思いました。
もう一方の側面のレリーフは下図となります。
ジャスパーの開発は、 古代ギリシャ・ローマ時代の芸術が脚光を浴び、芸術や建築・インテリアに取りいれる新古典主義(ネオクラシカル様式)が流行した時期であり、創設者のジョサイアはその流れを早々に察知し、新古典主義様式の製品を生み出しました。
レリーフから神話を紐解くのも楽しく、古代を夢見た彼の作品が、さらに100年以上経って日本に渡り、歴史的なストーリを伝え続けてくれるのも不思議ですよね。
コーヒータイムがちょっとだけ楽しくなるポットではないでしょうか。
※ 1〜2杯分です
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
Size |
:W11.7×18.5cm H16.5cm |
制作年代 |
:1898~1908年頃 |
マークの有無 |
:WEDGWOOD |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:イギリス 2022.5月頃 |