【Bohemian Antique】

彫刻技法が美しいボウル&ソーサー

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【Bohemian Antique】
芸術的な彫刻が施されたボウル&ソーサー

在庫:1

繊細な彫刻が施されたガラスは、まるで一つの芸術作品のような佇まいを見せています。
このデザインは、ボヘミアンガラスが最も栄華を極めた18世紀の特徴を象徴する「グラヴュール(彫刻)」技法によって生み出されたものです。

ボヘミア地方とは、現在のチェコ西部から中部にかけて広がる歴史的地域を指します。

17世紀から18世紀にかけて、この地のガラス産業は大きく発展しました。
その背景には、ハプスブルク家の庇護のもとボヘミアを統治していたルドルフ2世の存在があります。彼の保護と奨励により、ボヘミアのガラス工芸は飛躍的な進歩を遂げ、やがて王侯貴族の心を魅了する存在となりました。

アンティークのボヘミアンガラスは単なる器ではなく、「心を動かす芸術」の一つでもあったのです。



その真骨頂は、ガラス表面に施された細やかな彫刻表現にあります。
クリスタルガラスを王族しか手にすることができなかった時代、こうしたガラス器はすべて熟練した職人の手によって、一つひとつ丹念に彫り上げられていました。

そうして生まれた繊細で唯一無二のガラス作品は、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパ各国の王侯貴族にとって「所有すること自体がステイタス」となる存在へと変わっていきます。
そのため、多くの作品は市場に流通することなく、王宮や貴族の館、あるいは美術館に大切に保管されてきました。

今回ご紹介するボウル&ソーサーも、そうした歴史の余韻を色濃く宿した作品です。
その意匠や仕上げから考えると、19世紀後半頃、貴族や上流階級の人々の特別な注文によって制作された可能性が高いお品と考えられます。

さらに、24金による金彩装飾が施されることで、作品は一層の気品と華やかさを纏っています。お花のデザインがその気品に愛らしさを添えています。



今日、この高度な技術はごく限られた職人にしか継承されていません。
ウィーンの名門クリスタルブランド「ロブマイヤー」でもこの伝統技術を守り続けていますが、現在グラヴュール彫刻を施すことのできる職人は、わずか数名ほどとも言われています。

17世紀から18世紀にかけてヨーロッパを魅了し、独自の地位を築いたボヘミアンガラスの技術。
その系譜を確かに受け継ぎながら、1880年頃に制作されたこのボウル&ソーサーは、まさに時代の空気を静かに閉じ込めたアンティークと呼ぶにふさわしい逸品です。

 

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Size

Bowl: W12.0cm H5.3cm
Saucer: W16.6cm H 1.8cm

制作年代
マークの有無 

1880年〜1900年頃

作品状態

良好 A 底には経年によるスレがあります

仕入れ先と時期

2025年10月