シルバープレートのカトラリー
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¥30,000
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【Antique Silver Plated】
食卓を彩る芸術的なカトラリー
パターンA:ケーキサーバー ¥30,000
パターンB:ベリー用スプーン ¥22,000
近年、スターリングシルバーなどの高純度銀のカトラリーは、希少となりつつあります。そうした背景のなか、銀メッキ(シルバープレート)の作品であっても、1900年前後には美術工芸品として高い人気を誇った優美なカトラリーが数多く存在します。
そうした芸術性豊かな作品群の一端をご紹介いたします。

【パターンA:ケーキサーバー】
まず最初にご紹介するのは、ドイツの名門ブランド WMF(Württembergische Metallwarenfabrik) が手掛けた27.8cmほどの大きなサイズのケーキサーバーです。
下記のマークに見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

WMFといえば、現代でも幅広い家庭で愛用されるキッチン用品のブランドとして知られています。しかし、その歴史は意外にも古く、1853年に創業された老舗企業です。

同社は1889年頃から電気銀メッキによるカトラリー製造を本格的に開始し、技術革新を通じて新たな企業価値を築き上げていきます。
19世紀末はヨーロッパを席巻したアール・ヌーヴォー(ドイツでのユーゲントシュティール)の潮流は、WMFのデザインにも反映され、花や植物、流麗な曲線といったモチーフが数多くの作品に取り入れられました。
そのため、1898年から1905年頃に製造されたWMFの銀メッキ製品は、ユーゲントシュティール様式のカトラリーとして最高傑作とみなされているようです。
今日まで芸術的なアンティークとして、西洋のアンティークコレクターからも非常に高い人気を誇ります。

ご紹介のケーキサーバーに施された繊細な装飾をご覧いただければ、その芸術性の高さを感じ取っていただけるのではないでしょうか。
【パターンB :ベリースプーン】
続いてご紹介するのは、Maleham & Yeomans Ltdのベリー用のスプーンです。
同工房は1876年、イギリス・シェフィールドにて創業し、1901年よりシルバープレート製品の製造を開始いたしました。本品はその時代に制作されたと考えられるもので、エレガントなベリースプーン(
23.8cm)です。
「ベリースプーン」とは、苺や小粒の果実を取り分けるために用いられたカトラリーを指します。食卓に華やかさを添える存在として、当時の上流階級の暮らしを象徴する一つです。

英国は古くから高純度の銀製カトラリーで名を馳せてきましたが、同時に「シルバープレート」の技術革新においても世界を先導してきました。
シルバープレートとは、ニッケルシルバーや銅などの合金に銀をコーティングする技法で、19世紀後半には急速に普及し、愛用されるようになります。
純銀は柔らかく加工や維持に難しさが伴う一方、シルバープレートは耐久性に優れ、かつ華やかな美しさを持ち合わせていました。そのため、貴族のみならず、ヴィクトリア女王までもが普段使いにシルバープレート製品を注文したといわれています。
当時の製作工程は、熟練した職人による手仕事が中心でした。
特に今回ご紹介の品のように透かし彫刻が施されたものは、繊細な美しさを持ち合わせいます。

シルバープレートは純銀製品と比べて扱いやすく、日常の食卓に取り入れやすい点も魅力のひとつです。
ぜひアンティークカトラリーを通じて、日々の食卓に特別な時間と楽しさを添えていただければ幸いです。
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
Size |
ケーキサーバー:W8.0×27.8cm H2.8cm |
制作年代 |
ケーキサーバー: 1898-1905年頃 マークあり |
作品状態 |
ケーキサーバー:使用感あり |
仕入れ先と時期 |
:英国 2025.8月頃 |