芸術性の高いホックグラス(Set)
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【Bohemian Antique】
ホックグラスセット
見るだけで美しさが伝わるグラスをご紹介いたします。
2023年の10月にボヘミアンガラスの歴史を知るために訪れたチェコにて見つけたグラスです。

ステムが長く、ボウルの部分に色がついているグラスをドイツ周辺では「ホックグラス」と呼びます。
ライン川流域で作られていた少し甘めのワインを飲む用のグラスで、当時、その周辺のワインは少し濁りがあったために色を隠すためにグラスの方に色をつけるようになりました。
ライン川はヨーロッパの9カ国にも及ぶ長い川です。
(スイス、オーストリア、フランス、ルクセンブルク、リヒ テンシェタイン、ベルギー、イタリア、ドイツ、オランダ)
そのため、フランスのライン川周辺のワインを飲むグラスが同様に存在ますが、そちらは「ラインワイングラス」と呼ばれています。

テーブルを華やかに美しくするグラスではないでしょうか?
グラデーションがとても美しいのですが、それだけではなく驚くのは彫刻技法と金彩です。
繊細なデザインが大変美しく、グラデーションの色合いととても合っています。

ボヘミアンガラスは、木灰を使ったカリクリスタルガラスを使用していたため、彫刻技法には長けるクリスタルガラスの素材でした。そのため、どんどん細かく繊細な彫刻作品が求められるようになりました。
質が高く、時間をかけて物を作ることが良しとされた時代ならこそ生まれた作品です。
このグラスも職人の手により、ひとつひとつすべて彫刻で表現されています。

高度な技術が必要となり熟練した職人が時間をかけてつくります。
今回のグラスをみても、大変細かく作られていることが分かります。


彫刻後、彫刻した部分に金粉で金を刷り込んで仕上げられています。
花の部分は筆で金彩しているのではないでしょうか?
金彩の状態もとても良くのこっています。
ちょうど、現代のバカラ社のインスタグラムで金彩のシーンがあったので、下記よりご覧くださいませ。
”Baccarat 社 インスタグラムより転用 ”
※ちなみに、バカラ社の作品は酸で腐食させて地紋をつくる(酸化腐食技法)より作られているため、彫刻技法ではありません。
19世紀には一つ一つを彫刻していたのですが、それでは時間が足りなくなり、1890年ごろに量生産が可能な方法を生み出し、世の中の注目を集め始めるのがフランスのガラス技術です。そして、20世紀になるとボヘミアンガラスからフランスのガラス産業へ舞台が変わっていきます。
今回のグラスで最後に伝えたいことですが、フットやボウルの下部の部分もとてもエレガントに仕上げられているということです。



グラスの部分のグラデーションも大変美しいですよね(*´꒳`*)
とても優しいお色味をしています。
単品の販売も検討しましたが、なかなか見つけることができないセットだと思います。
100年以上の時を共に残ってきた作品なので、私にてバラバラにしてしまうのは申し訳なく、単品販売ができないことをご了承くださいませ。
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
Size |
Wcm Hcm |
制作年代 |
1900年頃 |
作品状態 |
良好 A 経年による若干の金彩剥離があります |
仕入れ先と時期 |
チェコ 2023年9月 |