金彩の細工が美しいクローバー型のボウル
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【Bohemian Antique】ギルディングのBowl & Saucer
説明が不要なほどに美しいクローバー型のセットを仕入れました。
彫刻技法が細かく、そこに美しく丁寧に金彩が施されているので、とても豪華なのですが、エレガントに仕上げられた作品です。
こういった作品がなかなか見つからない時代になってきました。
近年日本国内のマーケットを見ていると、クローバー型のものはロブマイヤーと表記されていることが多いです。今回の作品、形やガラスの質感は確かにロブマイヤーのようですが、このグラビュール(彫刻)の雰囲気がどうしても腑に落ちません。
どちらかというと、ボヘミアンにあるような彫刻と金彩技法に感じます。
本当に美しい(*^_^*)
ロブマイヤーの彫刻は複雑になります。その特徴的な彫刻を考えると、今回の作品は少し単調な気がします。また、ロブマイヤーの彫刻は細密に仕上げられるため、金彩を塗り込むことはあまりしません。
金彩仕上げの場合は、筆で描くことが多いです。
なんとなく違和感があったため、せっかくならロブマイヤーの方に直接伺ってみようとウィーンに訪れて取材の予定があったので伺ってきました。
作品を持っていくと破損する恐れがあるため、画像のみでロブマイヤー CEO Leonid Rathさんに伺ってみました。
レオニードさんも同じ意見で、形はロブマイヤーの162番であるとのことですが、彫刻はやはり違うのではないかと話されていました。
「当時のコラボかなにかかな?」と話されていました。
今旅では、ボヘミアンガラスの発祥の地、チェコのガラスの工房が集中していたノビィボール(Novy Bor)にも訪れました。
そこから10分ほど車で行くと、カメニツキー・シェノフという場所に美術館があります。
その美術館は、ルートヴィヒ・ロブマイヤーの後継者であるステファン・ラート氏のアトリエがあった場所のようで、その深いつながりを展示していました。
ロブマイヤーは19世紀半ばごろまでこの地域と直接的に関わり続けていたとのことです。
ボヘミアングラス発祥地チェコ、影響受け合った歴史がありそうです。
そうなると、ロブマイヤーの器に、ボヘミアの職人が手がけるということも不思議ではなくなってきます。
ここについては、チェコのブログの際にもう少し深掘りできたらと考えております。
いずれにせよ、こちらの作品は金彩とグラビュール(彫刻)が大変美しく調和していていることに驚きます。
ボヘミアンガラスはガラスが分厚くなり、金彩の繊細さが感じられないことが多いのですが、その土台になる部分がロブマイヤーの繊細な器になっているだけあって、金彩の繊細さがより一層輝きにつながっているように感じます。
同じものを探すのはむずかしそうな作品です。
時折、このような出逢いがあるのでアンティークはやめられなくなってしまいます♪
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
インスタグラムでご紹介した際に売約が決まっている作品。
Size |
Bowl: W10.1cm H5.5cm |
制作年代 |
1900年頃 |
作品状態 |
良好 A 経年による金彩の剥離があります |
仕入れ先と時期 |
米国 2023年9月 |