Oil & Vinegar Cruet Set
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ポルトガル製の調味料入れセット
ポルトガル製のシルバープレートのスタンドがついた調味料セットを入荷いたしました(^^♪
1930~1940年頃のヴィンテージ、すべてのパーツがそろっていて状態が良いセットを見つけることができました。
中世の時代において、塩や胡椒は食べ物を保存するために希少で、かつ高価な食品でした。大航海で世界を目指したのも、そのような調味料です。
塩には塩税というのもあったぐらいで、神と民との契約をも交わすという宗教的な意味もありました。
その名残りとして、日本でもお塩で清めたりしますよね?
そのような高価な塩を入れる容器には、こだわりが強く、時には金で作られて宝石をちりばめたほど。塩入れに「どこどこ産のお塩」を入れて食卓に並べることで、主賓へ権力を示したともいわれています。
冷蔵庫もない時代、調味料の価値は高く、それを入れる器も凝ってつくられました。
そんな歴史を経て、オイルとビネガー(お酢)入れは、16世紀にできます。
フランス王アンリ4世の愛妾:ガブリエル・デストレが大変なお酢好きで、食卓に置く酢の容器を作らせようと最初に思いついた人物です。
その後、16世紀~18世紀の間にビネガー入れは様々に流行し、木箱に入れられたり、トレーに置かれたりと移り変わり、19世紀になると金属製の台にクリスタルガラス使われるようになります。
そして、オイルとお酢だけではなく、今回のように塩入れ、胡椒入れや、その他マスターやピクルスなども入れられるようなセットもでき始めます。
アンティークの作品では、シルバー製のスタンドにクリスタルのビネガーとお酢入れのセットを見つけることが多いです(^_^*) その場合は、真ん中にクリスタルの栓を置けるように工夫されているものもよく見ます。
今回は、塩と胡椒入れもついていて、すべてがきれいな状態で残っております。
シルバーブランドの裏のマークについて
【Topazio Casquinha】
日本ではあまり知られておりませんが、TOPAZIO社の刻印が裏にあります。
TOPAZIO社は1874年設立され、今も続く140年以上の歴史のあるブランドです。
デザイナーが高品質なシルバー・シルバープレート(メッキ)をクリスタル・ガラス・セラミック・貴金属などの素材と組み合わせ、美しい製品を送り出してきたポルトガルの銀製品ブランドです。
日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパではその職人によるクオリティーの高い製品を生産し続けてきたことで人気があり、現在でも世界の人々を魅了している歴史ある工房です。
Tの横のクラウンは、この会社のマークで、「T」は工房名の頭文字です。
その横のSは制作年度のようですが、年代表などがないので詳細は分かりかねます。
テーブルに一つ置くだけで、雰囲気を演出してくれるこちらのセット。
2種のドレッシングを入れるだけでも食卓が華やかになりますね(^^♪
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
【セット内容】
※写真で見るよりは実物の方が大きいと感じるのではないかと思うので、サイズ感、確認いただきたいです。
①シルバースタンド
Size W18.9cm H24cm
②クリスタルガラスのオイル入れ×2個ずつ
Size W8.0cm H14.5cm
容量 145ml (FULL)
※一つの瓶の底にはひっかかれたような傷があります。
③クリスタルガラス ソルト&ペッパー入れ×2個ずつ
Size W3.2cm H3.4cm
容量 28ml (FULL)
④シルバー③の蓋×2個ずつ
Size W3.6cm H2.0cm
⑤シルバースプーン×2個ずつ
Size W1.4x7.0cm H1.0cm
制作年代 |
:1930~1940年頃 |
マークの有無 |
:有 Topazio Casquinha T S |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:フランス 2021.9月頃 |