シャンパンフルート 6色セット
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【Old Cristallerie Lorraine】
歴史も気になるシャンパンフルート
6色セット
Cristallerie Lorraine工房とは、日本では聞きなれない工房かもしれませんが、1925年から1997年まで続いた由緒正しいフランスの工房の作品です。
6色がとても美しいシャンパンフルート。
色付きのグラスは、通常ラインワインを飲むために制作されたので、シャンパンフルートの形で作られる数は少なく、まず6色で見つかること自体がないので、今回は驚いてすぐに仕入れました。
今回のシャンパンフルートは、一見すると、Tommyの形ととても似ていることに驚きますが、このセットはSt Louis製ではございません。
まずは、St Louisの人気シリーズのTommyについて軽くご説明します(*^-^*)
1925年にデザインされたSt Louisのトミーは、今でもとても人気のあるシリーズなので、フルートも含めて長年作り続けれれています。
St Louis製のフルート Tommy(現代)
そして、今回のグラスはこちら ↓ です。
Cristallerie Lorraine製のフルート
同じようなデザインではないでしょうか?
どうしてこんなことが起きるのか? ちょっと掘り下げながら、工房についてお話していこうと思います。
Cristallerie Lorraine工房とは?
実は1925年に、St Louisの工房から数十人を引き連れてできた工房なんです。
St Louisから腕のある職人を引き連れてきたことによって、鉛の含有量においても、最上級のバカラやサンルイ同様の24%~30%の質の高さを保つ製造ができました。
1926年には100人以上の工房となり、その後、200人を超えるほどの大きな工房となります。
※当時、バカラは最大で3000人、サンルイで2000人の工房だったので、その差はあります。
しかしながら、Cristallerie Lorraine工房は1997年まで続くので、高い評価があったことを今に伝えています。
1950年からは、輸出で世界的に広がると、バカラやサンルイにも自信をもって主張することができるようになり、パリにも支店を構えるほどになります。
このフルートは、ちょうど、1940年頃に作られたと思われます。
St Louis、バカラ、その他の工房は、意識しあって作品を作っているので、作品が似ていることはよくあります。
この当時、「真似」というわけではなく、人気のあるものを多くの工房が手掛けたので、同じようなデザインのグラスは自然と多くなります。
St LouisのTommy は1925年から始まるデザインであり、この工房はSt Louisの職人によって1925年からスタートしています。
何かしらの関連はあるかもしれませんね(*^-^*)
そして、このフルートグラスからは、バカラやサンルイ同様、クリスタルの質が高く、実直で定評のあるモノづくりをしていることが伝わってきます。
フランスでのクリスタルガラスの発展は、19世紀後半のルイ15世による国策で始まっています。
その後、ガラス産業の発展に伴い、ロレーヌ地方に数百の工房が出来上がっていきます。ガラスの技術の発展は、産業の発展、国の発展に直結していたため、各工房が切磋琢磨して様々に技術を競い作品を手掛けていく時代です。
エミール・ガレ、ドーム、ラリックもこれに属します。
ラリック社は、もともとはジュエリーデザイナーとして名をはせていたルネ・ラリックが、ガラス産業に希望を抱き、1912年以降はガラスに専念し、世界的に愛された工房です。
このような歴史を知っていくと、アンティークやヴィンテージのクリスタル作品をより楽しんでいただけるのではないかなぁ…と感じています(*^-^*)
このセットを、今後、同価格にて見るけることは不可能だと思います。
そもそも、6色で見つかることがないと思うので…
今回は、たまたま、専門でない業者のお店にあり、仕入れることができました(*^-^*)
飾っていただいても、使っても、大変美しいシャンパンフルートのセットです。
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
Size 容量 |
W 6.2cm H 20.7cm |
制作年代 |
:1940-1950年頃 |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:フランス 2022.8月頃 |