英国アンティークのボウル
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【British Antique Bowls】
シンプルで美しい装飾のボウル
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イギリスのアンティークボウルを紹介いたします。
英国の良さが表現されていて、シンプルで上品なデザインのボウルです。
シンプルですが、作りは大変凝っています。
小さな円形のホイールで彫刻するハンドグラビュール(彫刻技法)を使っています。
この細い線も全て彫刻でデザインされているので繊細な技術です。
そして、彫刻した部分の仕上げに「艶消し作業」で半透明にしています。しかし、丸い部分だけ「艶消し」をせず残すことで、光があたった時にガラス玉のような印象を与えます。
艶消しされたグラビュールの中に存在するこのガラス玉の部分が、遠くから見るとそこだけキラッと輝いてとても綺麗で、ポイントです(´∀`)
こちらは、本来フィンガーボウルとして作られ、ソーサーもあったと思いますが、ボウルのみのセットで見つけました。
イギリスの工芸品は、正直フランスよりは無骨なことが多いですね。
そこにイギリスらしさを感じるのですが、今回は「可愛らしい」という表現が合うデザインでしょうか(*´꒳`*)
実は、ガラスの歴史はフランスよりイギリスの方が古いんです。
イギリスのガラス産業は、ヴェネチアから伝わっています。
伝わるという言い方は丁寧すぎるかもしれません。
16世紀ごろは、クリスタルガラスの性質の完成度を高め、市場を独占していたヴェネチアではその工程を外に出さないようにガラス職人を村に閉じ込めていました。今でもガラスで有名なヴェネチアのムラーノ島です。
しかし、他国が逃亡を手伝うなどして、職人はイギリス・オランダ・ドイツなどのヨーロッパに広がります。
当時のガラス職人は、かなり裕福な暮らしが守られていたといいます。
イギリスでは、ジャコモ・ヴェルツェーリーにというヴェネチアの職人がロンドンに移住し、1570年ごろにジャン・カレルによって設立されたクラッチド・フライアーズという工場を経営したことが始まりで、産業が発展します。
カリクリスタルガラスやソーダクリスタルガラスなどが主流でしたが、どんなクリスタルガラスよりも透明で輝きのある鉛のクリスタルガラスを18世紀に開発するのもイギリスです。
今回のボウルはガラス産業が広がり、当然のように日々の生活に浸透していた1920年ごろの作品です。
イギリスのクリスタルは、バカラやサンルイなどガラスとは素材が異なるため、輝きや重さが少ないのはいなめません。だからこそ使いやすく、良いサイズ感ですので、ぜひ普段使いにいかがでしょうか?
下図より画像の確認をお願いいたします。
Size |
:W12.0 / 12.3cm H 6.1 / 6.3cm |
制作年代 |
:1920年頃 |
マークの有無 |
:無 |
作品状態 |
:良好 |
仕入れ先と時期 |
:イギリス 2023.6月頃 |