【Sold Out】コロンとした花器
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【Antique Baccarat】
エッチングの花器
※Sold Outのため、価格は非公開です。
今回ご紹介するのは、ころんとしたAntique Baccarat の花器です。
サイズ感がたまりません(#^^#)
通常はこれより一回り大きいサイズとなり、この小ぶりなサイズ感はあまり見かけることがなく、シンプルで稀少な花器を仕入れました。
素地にぎっしりと施された地紋がわかりますでしょうか?
酸で腐食させて地紋を描くアシッドエッチング技法が使用されています。
19世紀後半、バカラやサンルイといった特に質の高いクリスタルガラスを手掛けた工房は、各国で万博に出品して世界からの受注を受けるようになり、様々に技法の改良が進みました。
クリスタルガラスの特徴を活かしながら、今までにないものを手掛けた時代がきます。
そしてできあがった、優しい光を生み出す「酸化腐食技法」によって作られた作品が人々を魅了していきます。
酸化腐食法:アシッドエッチング技法
技法として難易度が高いため、設備が整った大きな工房でしか制作できず、また、この全面に施された地紋の製作は機械も安定しない中、針で彫刻していく途方もない技術を要しました。
1900年~1920年ごろの作品は今回のようにガラス全面にエッチングがほどこされた花瓶などが造られますが、制作工程が複雑なので、アールヌーヴォー期を境に制作数が激減します。
下図のように、全面ではなく柄を描くだけのエッチングはその後も作られ続けます。
しかし、その技法すらも、制作時にでる臭いが人体へ影響を及ぼすために規制対象となり1960年頃には技法自体が一掃されてしまいます。
現在もエッチング技法は存在しますが、彫りが浅かったり、サンドブラストやレーザーなどといった違う技法が採用されています。
そのため、アシッドエッチング技法の作品は、アンティーク(オールド)バカラやサンルイの代表的な技法と言われ注目を集めているため、その価値は日に日に上がっていっています。
実際、全面にエッチングがつけられている作品は、この数年で2・3倍の仕入れ価格となっており、買付時もその急激な変化に驚いております(/_;)
アシッドエッチングの花瓶などは、マーケットに出る数も減る一方です。
今回の花器にそんな技術が詰まっているなんて感じさせないですが、すっきりころんとしていてとてもかわいいですよね(#^^#)
お庭に咲いたお花を少し飾ったり、様々なにご使用いただけますよ。
※撮影のために安全に注意して火をつけておりますが、アンティークのクリスタルガラスへの火の使用は避けていただいております。
今は100均などでもLEDのキャンドルがありますので、そのようなものを入れていただくことをお勧めいたします。
~下段へスクロールしていただくと、画像をご覧いただけます~
Size |
:W7.1cm H5.3cm |
制作年代 |
:1900-1920年頃 |
作品状態 |
:A 良好 |
仕入れ先と時期 |
:フランス 2022.2月頃 |