【ピカソとその時代】展
急遽、思い立って東京へ行くことにしました。
その目的は「ピカソとその時代」展。とその他もろもろ。
ヨーロッパのアンティークを扱っていると、頻繁に聞くのが【美術商】という言葉。
アートディラーとも呼ばれ、自分の目や感覚で良いと感じた作品を、美術家・業者、コレクターから仕入れ、世の中に出す仕事をする人を指します。
ギャラリーを持っていると、ギャラリストとも言われ、共にリスクを抱えながらも自身の信念のもと、審美眼を追求し続けています。
美術商:ハインツ・ベルクグリューンはパリで画廊を経営しながら、自分自身のために作品を収集し、1948年から「20世紀美術を専門に扱うディーラー」として世界有数の個人コレクションを作り上げます。
2000年には、そのコレクションをドイツ政府が購入し、2004年に国立ベルクグリューン美術館となりました。
もちろん、「○○コレクション」というのはよくあるんですが、富豪になって集めたとかではなく、この方の場合は、アートに人生をかけていました。
生粋の美術商という部分に惹かれて今回の展覧会に行くことを決めました。
絵を鑑賞するのは、何度経験しても、歴史背景やその時代を読み取りなら観るのが楽しく、難しいと感じます。
今回もとても心を動かされる展示でした。
美術商 Wikipediaからの引用
”単に作品を安く買い高く転売することを目的とするブローカーやディーラーとは区別すべき存在である。ギャラリストは、いい美術品を求める顧客と美術品を売りたい作家を仲立ちし、結果、社会と美術界をともに発展させる仕事といえる。
質や専門性、信頼性を保つためには、画廊としての専門分野や取り扱い作家や見識を決め、それに沿った企画展示をすることで顧客に訴えることも重要である。
美術商は、価値を見抜くために、すぐれた美術を数多く見て「見る眼」を鍛えておくこと、また、見る眼とを持つ顧客といった良質の販売ルートを抑えることが望ましい。”
私は社会を動かすほどの大きなことをする予定はありませんが(笑)
しかし、「なんでもかんでも売れるものは売る」ではなく、自分の目を信じ、良いものをひとつひとつ、歴史背景と共にストーリー性を持って伝えていきたいと日頃から考えています。
【美術商】にはなれなくても、お届けする作品には自信をもって、また統一感を大切にしたいと思っています。
今回の展示は、その大切さを改めて教えてくれる展示でした。
2023年2月には大阪でも展示するので、関西の方もぜひ行ってくださいませ❤︎
な〜んて、新幹線に乗るたび、富士山を見てしまうし、お天気だったので撮影してしまう田舎者では、まだまだなのかな ( ´∀`)
コメントを残す
コメントは承認され次第、表示されます。