【Bohemian Antique】

お花のようなC＆S

販売価格価格 ¥92,000 通常価格単価あたり

税込

パターンB：SOLD OUT
ペアでお求めを希望の場合は、ご相談くださいませ。仕入れが可能な場合があります。

まるでお花のようなクリスタルガラスのCup and Saucerをご紹介いたします✽
一目見た時から、ずっと欲しくて気になりながらも、高嶺の花で仕入れずにいたのですが、とても状態が良い物と出会ったのでお迎えすることにいたしました(*^^*)

ボヘミアン製のアンティークC&Sです。
ボヘミアとは、現在のチェコ西部・中部地方を指す歴史的地名。古くはより広くポーランドの南部からチェコの北部にかけての地方を指し、ドイツやオーストリアとも接している場所です。
ガラスの産業は9世紀ごろから行なっていた地域です。

今回のC&Sですが、特に金彩のデザインがとても美しいことが伝わるでしょうか？
伝わってほしいです♪

特徴的なのはボヘミアやドイツ系の金彩の描き方です。筆で描かれますが、枠を少し盛り上げて描いています。
今回のC&Sはさらに色の異なる2色の金彩が使用されています。

とても丁寧に描かれているのがお分かりいただけるでしょうか？

フランスの金彩は、エッチング（酸化腐食）した箇所に、金粉を刷り込み金をつけるか、もしくは筆で描かれますが、このような縁取りはあまり見ません。

下図がフランスのエッチング後の金彩と、手書きの金彩例です。

筆で書く場合は、写実的に描かれることが多いです。

金彩は最後に焼き付ける加熱処理と、表面に光沢を出すために磨く工程があります。
この焼成時の温度は500度程度です。（エナメル彩同様）
高温になりすぎると、金彩やエナメル彩が焦げてしまうため、低温での仕上げとなり、結果として金彩やエナメル彩色の剥落しやすさへ繋がっています。

だから、アンティークの作品では金彩が取れていることが多いのですね。

当店では、できるだけ金彩の状態が良いものを探していますが、アンティークは良い状態の物からマーケットからなくなっていきます。
上質の作品がなかなか見つからなくなってきているため、いつまでご提案できるのか検討がつきません。

今回のC＆S、実は、ソーサーの方がピンク色が鮮やかで、カップの方はピンク色は弱く、茶色に近いです。同デザインのC&Sはいくつか見てますが、どれもそうなっていたので、デザインだと思います。

また、このお花のような形を制作できることも難しくなったため、アンティーク特有のものとも聞いてます。

【ボヘミアン　クリスタルガラス】
皆様もお気付きかもしれませんが、アンティークのボヘミアンガラスは、国内ではあまり評価されていません。

1900年ごろは、フランスなどの他国がより良いクリスタルガラス製品を作り始め、ボヘミアのガラス産業が衰退するため、質が一気に落ちます、そのようなグラスが安く出回っているから、ボヘミアングラス＝「チープ」というイメージなのでしょう。実際に、安易に作られているものも多く存在します。

しかし、ボヘミアンガラスは歴史は９世紀に始まり、16世紀〜19世紀に世界の市場をリードしていました。この時期の作品は美術館級となり、その良さを知る機会が少ないのだと感じています。
モーゼル社（チェコ）のように、今なお質の高さを保ち今日に続く工房もあります。

そもそも、ボヘミアンガラスの技法をドイツやオーストリア、フランスが模しています。
中でも、この金彩の描き方は20世紀前半のドイツでも見られます。
こちらは、ドイツのアンティークグラスです。

同じタイミングで３客仕入れていますので、数日中に新しくサイトへアップいたします。

日本国内ではあまり知られていなくても、世界的にとても評価が高い作品はたくさんあります。そういった作品も、是非とも愛していただけたらと、ご紹介していこうと思っております。

※最近、米国より仕入れることが多くなっています。

アンティーク法が成立したのはアメリカです。
アメリカで上質な物（100年以上前の作品）には関税を廃止し、できるだけ良い物を国内に入れようとした動きが元になって成立したと言われています。

この習慣は今でもあり、アメリカにはコレクターが多いので、近年、ヨーロッパのアンティーク作品をアメリカからの仕入れることが増えています。

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パターンBがSOLD OUTのため、パターンBの画像を多めに掲載しております。