ガラス博士のところへ…

変わったタイトルの今回のお話。
どうぞお付き合いくださいませ(*^^*)

弊社は西洋アンティークのガラスを専門に扱っていますが、私が得意とするのはフランス(特にバカラとサンルイ)です。
7年ほど勤めたギャラリー/美術館では、毎日のようにアンティークのバカラとサンルイと向き合ってきました。

 

そしてAntique Serendipityをオープンして3年、フランス以外のヨーロッパのガラスについても扱うようになったのですが、今までの専門が狭かったため猛勉強中です。


実は、アンティーク業界にいるとなかなか思うように学ぶことができない部分が「技術」や「素材」についてです。意外でしょうか?

何万という数の作品に触れて、買付を通して審美眼を養うことができても、できないことがあります。

それは、実際に作っていた現場の方の声を聞くことです。

ヨーロッパのアンティークガラス作品は、素材の違い、技法、作り方があいまいなことも多いです。
各工房、独自のやり方があります。技法は資料がなく分からない場合もあります。
もしくは秘密にしていることも多いです。
理由として、他社にレシピが流出しないためとか、現代では科学的な規制があって作れない、技術的に作れないなどさまざまです。結果的に工房の不利益な内容は隠されることもあります。

そうすると、書籍もあいまいであったり、日本国内のアンティークショップでもそれぞれの個人的な見解が多くなっています。

そもそも、海外の書籍は英語だけではなく、それぞれの国の言語で書かれているため、専門的になればなるほど読解が難しいこともあげられます。


そんな中、知人に紹介してもらって『ガラス博士』に出逢うことができました!
本当に「ガラス博士」と呼ばれていらっしゃいます。


50年近くガラス専門で生きてこられ、ヨーロッパはもちろん、中国や中東、ありとあらゆるガラス工房に訪れて、特性にあったグラスの発注を手がけていらっしゃる方です。

アンティークガラスについても造詣が深いので、私の見解が合っているのか、各国の細かな技法の違い、素材の特性などについてを教えていただいています。

今回は、昨年ヨーロッパで仕入れた作品を見てもらいに行ってきました。

開始10分の間でも、購入後2ヶ月悩んでいたことがどんどんと解決していきますΣ('◉⌓◉’)

 

ガラスの発展がどのような流れを辿ったのか、それぞれの国の特性だけではなく、現在に残る工房の方の技術や機械の性質まで、しっかりと教えていただきました。


贅沢な2時間があっという間すぎてっ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ガラス博士は来週から1ヶ月ヨーロッパ視察に行かれるため、帰国後に第二弾を開催してもらう予定です。

JTC株式会社 岡崎氏
GLASSBACCA you tube動画より抜粋


還暦を遥かに超えていらっしゃいますが、とてもお元気で、今なお年に3回以上ヨーロッパへ飛び、それぞれの工房を巡っていらっしゃいます。

 


博士との話は専門的なお話ばかりになるので、私もついていくことがやっとなのですが、ベネチア、オランダ、ボヘミア、フランス、ベルギー、イギリス、どの国のガラスについて聞いてもほぼ完璧に答えてくださいます。
私自身、自分の見解が正しいのか、答え合わせをしながら伺っています。

ガラス博士は、イタリアを筆頭に多くのマエストロと出会ってこられました。
そして、その言葉や精神を、後世に残したいと考えていらっしゃるので、私にも惜しむことなく教えてくださいます。

私もしっかりと理解した上でお届けできるアンティークショップを目指しますね^_^

近日中にガラス博士に聞いてきた作品のアップもしますので、お待ちくださいませね(*´꒳`*)

 

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